12月24日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。年の瀬を飾る大一番にアイアンバローズ(牡6、栗東・上村洋行厩舎)が石橋脩騎手とのコンビで出走を予定している。  アイアンバローズは父オルフェーヴル、母パレス…

 12月24日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。年の瀬を飾る大一番にアイアンバローズ(牡6、栗東・上村洋行厩舎)が石橋脩騎手とのコンビで出走を予定している。

 アイアンバローズは父オルフェーヴル、母パレスルーマー、母の父Royal Anthemという血統。半弟に同レースに出走予定のジャスティンパレス、半兄に今年の朝日杯FSを制したジャンタルマンタルの父で、24年から日本で種牡馬生活を送るPalace Maliceがいる。

 19年7月に新潟競馬場で行われた芝1600mの新馬でデビュー。2戦目からは距離を2000mに延長し4戦目で勝ち上がりを決める。20年5月にはさらに距離を伸ばした2400mで2勝目を挙げ、それから1年後にオープン入りを果たすと、以降は芝の長距離重賞へ挑戦。ステイヤーズSと阪神大賞典で2着や、22年の天皇賞(春)で5着など、好走を重ねていたが、タイトルにはあと一歩届かずにいた。迎えた前走のステイヤーズSでは1週目の3コーナーから先頭に立ち、そこから後続を大きく離した大逃げを打つ。最終4コーナーでは2番手集団との差が詰まったかと思うと一気にスパート。再び後続を突き放し、待望の重賞初制覇を飾った。

 大一番のパートナーは引き続き石橋脩騎手。かつては主戦を務め、本馬とともに重賞で何度も苦杯を喫したこともある、いわば相棒ともいえる存在。このタッグでのGI挑戦はこれで3回目になるが、過去2回の勝ち馬はともにタイトルホルダーだった。今度は人馬で掴み獲ったタイトルを引っ提げ、再び同型の宿敵・タイトルホルダーに最後のリベンジを期す。今年の有馬記念はスタミナ勝負を繰り広げる2頭の熾烈なハナ争いに注目だ。