23日に東京で開幕する第76回全国高校バスケットボール選手権大会(ソフトバンク ウインターカップ=日本バスケットボール協会主催、朝日新聞社など特別協力)に、男子の香川県代表として尽誠学園が6年連続で出場する。米プロバスケットボールNBAの…

 23日に東京で開幕する第76回全国高校バスケットボール選手権大会(ソフトバンク ウインターカップ=日本バスケットボール協会主催、朝日新聞社など特別協力)に、男子の香川県代表として尽誠学園が6年連続で出場する。米プロバスケットボールNBAの渡辺雄太選手(29)を擁した2011、12年の準優勝を超える日本一を目指す。

 尽誠学園は今夏の全国高校総体(インターハイ)で8強入り。ウインターカップの県予選では決勝リーグを3戦全勝で全国への切符を手にした。

 チームの中心はフォワードの宮崎忍選手(3年)。抜群の身体能力を生かした力強いドライブと外からのシュートで得点する。ポイントガードの川端拓海選手(2年)は司令塔として、広い視野とスピードあふれるプレーが持ち味だ。

 今年は1年生に「逸材」がいる。Bリーグ1部(B1)島根スサノオマジックの15歳以下(U15)チーム出身で、ガードの金山颯選手(1年)はインターハイ初戦で33得点を挙げると、続く3回戦でも29得点10リバウンド10アシストの活躍。ウインターカップ県予選でも安定した得点能力を見せつけた。

 色摩拓也監督は「度胸があり、冷静。そこでそんなプレーするんだという大胆な発想を持っている。今後、核になる選手だ」と期待する。

 尽誠学園の強みは伝統的に守備力。平均身長が低くても、全員が「走るバスケ」を意識し、リバウンドやスクリーンアウト(相手の動きを妨げるプレー)を徹底する。加えて今年は、スタメン全員が3点シュートを狙えるなど攻撃力も例年以上に備えている。

 チーム力の底上げにも成功した。インターハイに出場しなかった選手に試合経験を積ませるため、四国4県の強豪校が集う「U18日清食品 四国ブロックリーグ」では主力選手以外も起用しながら、7戦全勝で2年連続で制した。

 23日の初戦は美来工科(沖縄)と対戦する。山本晴大主将(3年)は「泥臭いプレーを徹底し、目の前の相手に全力で挑みたい」と誓った。(和田翔太)

     ◇

 香川県勢は今大会に男女計3校が出場する。6月の四国大会で尽誠学園が優勝して2校出場できる男子は、高松工芸が26年ぶり、女子は英明が2年ぶりに出場する。

 5回目の出場となる高松工芸は、昨年の県予選決勝リーグで得失点差で全国大会出場を逃した。その悔しさを糧に練習に励んできた。牧野充裕(あつひろ)監督は「再び全国の舞台に高松工芸の名前を響かせられるよう頑張りたい」と意気込む。

 英明は25回目の出場。今年は「堅守速攻」をテーマに体格差のハンディを補うため、わずかなチャンスを逃さず、守備から速攻につなげて得点する。井上晃監督は「オールコートで走り回るバスケを展開したい」。

 初戦は23日。高松工芸は埼玉栄、英明は星城(愛知)に挑む。