23日に東京都内で開幕する第76回全国高校バスケットボール選手権大会(ソフトバンクウインターカップ2023=日本バスケットボール協会主催、朝日新聞社など特別協力)で、愛知県勢1枠の男子は桜丘が大舞台に挑む。■チームの持ち味は、堅い守備から…

 23日に東京都内で開幕する第76回全国高校バスケットボール選手権大会(ソフトバンクウインターカップ2023=日本バスケットボール協会主催、朝日新聞社など特別協力)で、愛知県勢1枠の男子は桜丘が大舞台に挑む。

■チームの持ち味は、堅い守備からの速攻

 「楽しまないと もったいない」

 桜丘の体育館には、こう書かれた横断幕が掲げられている。今夏開かれたワールドカップ(W杯)で日本代表として活躍した卒業生・富永啓生選手(米ネブラスカ大)の言葉だ。

 「卒業生がW杯の舞台で活躍した姿は、部員にとって大きな勇気となり、『次は僕たちが』となった」と水越悠太監督。今冬の愛知・男子の全国出場枠は1。新チーム結成後は1勝3敗で3連敗中だった宿敵・中部大一と戦った11月の決勝で競り勝ち、6年連続10回目の出場を手にした。

 チームの持ち味は堅い守備からの速攻だ。平寿哉主将(3年)は「自分たちは走ることが何よりの特徴。シュートを打たせるにしても、相手が難しい体勢になるようプレッシャーを強くかけていく」と話す。

 3年生は、富永選手と1、2年生のころに会っている。2021年にあった東京五輪3人制バスケットボール日本代表でもあった富永選手は、OB戦などに来てくれた。「同じ場所でプレーしていた選手がW杯で戦い、この冬に向けて自分たちを応援してくれているんだと思うと気持ちが高ぶった」と平主将。「ウインターカップでも走るバスケを体現して、頂点まで駆けていきたい」

 チームの柱、舘山洸騎選手(3年)は、富永選手の母校のため「どこに行っても注目される」といい、「自分も貢献して全国優勝をめざす」。昨年の3回戦敗退からの飛躍を誓った。(上山浩也)