【岡山】師走の都大路を駆ける全国高校駅伝競走大会(日本陸上競技連盟など主催)が24日、京都市内で開かれる。第74回となる男子(7区、42・195キロ)では倉敷が連覇を狙う。第35回となる女子(5区、21・0975キロ)では興譲館が13年ぶ…

 【岡山】師走の都大路を駆ける全国高校駅伝競走大会(日本陸上競技連盟など主催)が24日、京都市内で開かれる。第74回となる男子(7区、42・195キロ)では倉敷が連覇を狙う。第35回となる女子(5区、21・0975キロ)では興譲館が13年ぶりの優勝を目指す。

 倉敷は46年連続46回目の出場。県予選は前年に続き7人全員が区間賞を記録し、2位に9分差をつける揺るがぬ強さを見せた。昨年に続く通算4度目の栄冠をうかがう。

 昨年の都大路を大会新で制したメンバーが3人残る。桑田駿介選手(3年)は1年時から2年続けて4区を走り、昨年は区間賞を獲得した。全国の有力校からマークされそうだが「昨年と今年は別のチーム。がむしゃらに走るだけ」と気負いはない。7区を走った檜垣蒼選手(3年)は、今年の県予選で1区を任された。「皆が積極的で力を出せるチーム。どの区間でも力を出し切る」

 中元健二監督(34)はチーム出身で、コーチを8年務め今季から指揮官に。「県予選後もレベルを上げている。登録の10人を選ぶのに苦労した」と評する。「勇気と感動を届ける走りを見せてほしい」と期待する。

 興譲館は25年連続25回目の出場。県予選は4区まで区間トップを譲らず、一騎打ちが予想された倉敷を振り切った。全国大会では2年連続で入賞している。

 樋口美桜主将(3年)はメンバー唯一の都大路の経験者。昨年は4区を走って入賞圏に押し上げる粘りを見せた。県予選では1区を任され、2位と24秒差をつけて流れを作った。「きつい場面で相手にも自分にも負けない練習を続けてきた。1区か5区を走りたい」。大住早永(さえ)選手(2年)も「緊張よりも楽しみが大きい。自分が全国でどこまで通用するか、結果を出したい」と意欲を見せる。

 山下尭哉(たかや)監督(34)は今春、札幌日大高から興譲館に。選手時代は箱根駅伝などに出場した。選手たちと接してきた時間は短いが「積極的で気持ちの強い選手たちがそろっている。力を出し切れるよう調整し、楽しんで走ってもらいたい」と期待する。(小沢邦男)