アイアンバローズ(牡6、栗東・上村洋行厩舎)とジャスティンパレス(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)の兄弟が、有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)で3度目の直接対決を迎える。  アイアンバローズは父オルフェーヴル、母パレスルーマーの血統。2勝…

 アイアンバローズ(牡6、栗東・上村洋行厩舎)とジャスティンパレス(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)の兄弟が、有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)で3度目の直接対決を迎える。

 アイアンバローズは父オルフェーヴル、母パレスルーマーの血統。2勝クラスで足踏みしていた時期もあったが、上村厩舎に転厩してから素質開花し、21年のステイヤーズS、22年の阪神大賞典とGIIで連続2着。今年になって苦戦が続いていたものの、前走のステイヤーズSで待望の重賞初制覇を果たした。

 一方、ジャスティンパレスは父ディープインパクト、母パレスルーマーの血統。昨年の神戸新聞杯で重賞初制覇。今年の阪神大賞典で重賞2勝目を挙げると、続く天皇賞(春)でGI初制覇。その後も宝塚記念が3着、天皇賞(秋)が2着とGIで好勝負を続けており、イクイノックスが引退後の古馬中距離戦線の主役となるべき存在だ。

 ちなみに2頭はこれまで今年の阪神大賞典と天皇賞(春)で直接対決しており、ともにジャスティンパレスが勝利。アイアンバローズはそれぞれ7着、13着に敗れているが、3度目の対決で兄の威厳を示すことができるだろうか。

 また、2頭の半兄となるパレスマリスは13年のベルモントSの覇者。産駒で現2歳のジャンタルマンタルの活躍もあって、来年から北海道日高町のダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスで繋養されることが決まった。2頭のどちらかが有馬記念を勝てば、兄の後押しとなることは間違いなし。そういった意味でも兄弟の走りには要注目となる。