大分県は19日、体育やスポーツの振興に大きな功績があったとして元空手選手の大野ひかるさん(31)=大分市消防局=に県功労者表彰(県民栄誉賞)を授与する、と発表した。県民栄誉賞の受賞者は11人目で、スポーツ選手は初という。 県体育保健課によ…

 大分県は19日、体育やスポーツの振興に大きな功績があったとして元空手選手の大野ひかるさん(31)=大分市消防局=に県功労者表彰(県民栄誉賞)を授与する、と発表した。県民栄誉賞の受賞者は11人目で、スポーツ選手は初という。

 県体育保健課によると、大野さんは小学1年の時に兄の影響で空手道を始め、大分南高校1年生だった2008年の第63回国民体育大会(大分国体)で少年女子形と団体組手で優勝。その後も数々の世界大会で優勝し、今年10月にハンガリーで行われた第26回世界空手道選手権大会の女子形で悲願の優勝を果たした。

 今月10日、第51回全日本空手道選手権大会の女子形で4連覇を果たし、現役引退を表明していた。

 佐藤樹一郎知事は19日の定例会見で「大学までは組手主体だったが、大分に戻ってきてから形に専念したと聞いている。形と組手とで世界のトップレベルを維持するのは極めて珍しい」と言及。そのうえで「後進の指導にもあたっており、多くの子どもたちが『がんばろう』と勇気づけられている」と高く評価した。(倉富竜太)