日本大学アメリカンフットボール部員による違法薬物事件をめぐり、日大は15日、理事会で同部の廃止を正式に決めた。日大広報部は同日、「いったん廃止(廃部)とした上で、同部の再建を検討する予定」とのコメントを出した。 同部は、1940年創部。「…

 日本大学アメリカンフットボール部員による違法薬物事件をめぐり、日大は15日、理事会で同部の廃止を正式に決めた。日大広報部は同日、「いったん廃止(廃部)とした上で、同部の再建を検討する予定」とのコメントを出した。

 同部は、1940年創部。「フェニックス(不死鳥)」の愛称で、長年にわたって日本のアメフト界を引っ張ってきた。大学日本一を決める「甲子園ボウル」では歴代2位の優勝21度を誇る強豪。日本選手権「ライスボウル」も4度制してきた。

 関係者によると、理事会出席者のうち11人が廃部を支持し、反対の9人を上回った。日大によると、理事会にはアメフト部主将と次期主将も出席し、部でまとめた再建案を示すなどした。大学側は、現役の部員らについては活動ができるよう受け皿を設けるという。近く、部員と保護者向けの説明会を開く。