■ジャンタルマンタル

【中間調整】10月の2回京都開幕週の新馬でデビューし、好位のインから楽に抜け出し2着馬に2馬身半差の快勝。続くデイリー杯2歳Sは逃げ馬を見ながら位置のインで立ち回り、直線で馬群をこじ開けながら弾け、デビューから2連勝で重賞制覇を飾った。その後は朝日杯フューチュリティSを目標に調整。山元トレーニングセンターで2週間の放牧を挟み、12月上旬には栗東坂路で時計を出した。

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6日日曜の1週前追いは助手を背に栗東坂路4F54秒8-1F12秒1。序盤はゆったりと流すように駆け上がり、ラスト1Fだけ追われると、ここでスッと反応。最終追いへ向けた助走のような内容だった。

【最終追い切り】10日日曜に再び助手を背に坂路へ登板した後、13日水曜の最終追いでは今回から手綱を取る川田将雅騎手との初コンタクト。馬なりで4F52秒9と自己ベスト更新の速い時計となったが、騎手が跨り適度にスイッチが入っただけで、鞍上との息はぴったり。追えばさらに時計を詰められたはずだが、気性面からこれで十分。仕上がった。

【見解】デビュー2戦から本番で乗り替わりは、前進気勢の強い同馬にはマイナス材料に思えたが、むしろ最終追いの内容を見る限り、ベストフィットの印象。新馬からデイリー杯2歳Sと全く同じ中4週、中間は坂路中心と大舞台へ向けても、いつも通りのメニューで調整したのは好感が持てる。無敗のGI制覇へ、まさに泰然自若。勝ち負け濃厚と見た。

総合評価「S」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。