【栃木】日本のトライアスロンのトップ選手、ニナー賢治さん(30)=NTT東日本・NTT西日本=が14日、宇都宮市長を表敬訪問した。今年9月の中国・杭州アジア大会で優勝し、その報告で訪れた。同市内を練習拠点にしており、来年のパリ五輪出場が有…

 【栃木】日本のトライアスロンのトップ選手、ニナー賢治さん(30)=NTT東日本・NTT西日本=が14日、宇都宮市長を表敬訪問した。今年9月の中国・杭州アジア大会で優勝し、その報告で訪れた。同市内を練習拠点にしており、来年のパリ五輪出場が有力視されている。

 宇都宮市民でもあるニナーさんは、日本代表チームの赤いジャージーを着て、佐藤栄一市長と面会した。「アジア大会は気温が高く、とても暑かった。レースは頑張った。金メダルをとれてうれしい」とあいさつした。これに対し、佐藤市長は「来年のパリ五輪が楽しみだ。サポートできることはしていきたい。けがをしないよう頑張って欲しい」と激励した。

 同席した村上晃史コーチによると、練習と試合参加のため、ニナーさんは年間10カ月は海外にいる生活だ。今回は今月23日まで国内に滞在し、その後、オーストラリアやノルウェー、スペインへと移動する予定だという。

 ニナーさんはつかの間の国内での日々について「レストランはどこに行ってもおいしい。日本で食べる和食は世界一だ。栄養面でもいい」と話していた。

 トライアスロンは水泳、自転車ロードレース、長距離走の3種目を連続して行い競う。ニナーさんはオーストラリアのパース生まれ。父がオーストラリア、母が日本の出身だ。2021年4月、日本国籍を取得。同年の東京五輪代表に選ばれ、個人14位、混合リレー13位の成績を残した。

 今年9月のアジア大会で王者となった後、10月の日本選手権で2度目の優勝をはたした。(山下龍一)