西のリーディング常連となっている高野友和厩舎が、朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)のジャンタルマンタル(牡2)で牡馬でのGI初制覇を目指す。  高野厩舎は11年に開業して、今年で13年目を迎えた。JRA で…

 西のリーディング常連となっている高野友和厩舎が、朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)のジャンタルマンタル(牡2)で牡馬でのGI初制覇を目指す。

 高野厩舎は11年に開業して、今年で13年目を迎えた。JRA では重賞25勝を含む362勝を挙げている。GIは5勝しているが、いずれも牝馬で挙げたもの。牡馬ではクルーガーで豪G1クイーンエリザベスSの2着があるものの、JRAに限ると延べ16頭で2回ある6着が最高着順。掲示板すら一度もないのは意外に思える。

 ジャンタルマンタルはここまで2戦2勝。新馬、デイリー杯2歳Sはともに先団から抜け出しての完勝だった。まだ折り合いに課題を残すが、それでいてあの勝ちっぷりだから、相当なポテンシャルを秘めている。今後の成長次第ではクラシックでも楽しみな逸材だが、まずは2000mのホープフルSではなく、1600mの朝日杯FSがターゲット。GI請負人の川田将雅騎手を配し、この一戦を全力で勝ちに来ている。

 高野調教師の師匠・松田国英調教師は「種牡馬をつくる」ことにこだわった名伯楽だった。もちろん、その思いは弟子にも受け継がれているはず。今度こそ待望の牡馬でのビッグタイトル獲得といきたい。

【高野厩舎の牡馬でのJRA重賞制覇】
・14年ホープフルS・シャイニングレイ
・16年マイラーズC・クルーガー
・17年CBC賞・シャイニングレイ
・19年ダービー卿CT・フィアーノロマーノ
・20年ダービー卿CT・クルーガー
・20年京阪杯・フィアーノロマーノ
・22年京成杯AH・ファルコニア
・23年デイリー杯2歳S・ジャンタルマンタル