開業6年目の武英智厩舎が、朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)に伏兵2頭出しで挑む。  実績ではミルテンベルク(牡2)が一歩リードだ。6月の阪神(芝1200m)でデビュー勝ちを決めると、続く小倉2歳Sは大外を…

 開業6年目の武英智厩舎が、朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)に伏兵2頭出しで挑む。

 実績ではミルテンベルク(牡2)が一歩リードだ。6月の阪神(芝1200m)でデビュー勝ちを決めると、続く小倉2歳Sは大外を回して伸びてアタマ差の2着。勝ったアスクワンタイムとは目標になった分の差で、勝ちに等しい内容だった。前走の京王杯2歳Sは折り合いを欠いたことが影響し、伸びを欠いて5着。それだけに今回も道中をリズム良く走れるかどうかがカギとなるが、全力発揮なら好勝負になっていい。

 もう1頭のジューンテイク(牡2)は7月の中京(芝1400m)でデビュー勝ち。その後は新潟2歳Sが10着、ききょうSが4着、黄菊賞も4着と苦戦が続いたが、前走のこうやまき賞で待望の2勝目を手にした。ペースや馬場の違いはもちろんあるが、勝ち時計の1分34秒0は13年のヌーヴォレコルト、16年のペルシアンナイトなどを上回り、レース史上最速。それだけに相手強化の今回も軽視禁物といえる。

 武英智厩舎はこれまでメイケイエールとジューンベロシティでJRA重賞を8勝しているが、GIは延べ16頭で3回ある4着が最高着順となっている。初の馬券圏内、さらには悲願のビッグタイトル獲得なるか。大晦日に43歳を迎えるトレーナーのタクトに注目したい。