小倉2歳Sを制したアスクワンタイム(牡2、栗東・梅田智之厩舎)が、朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)でGI初制覇を狙う。  アスクワンタイムは父ロードカナロア、母ディープインアスク、母の父ディープインパクト…

 小倉2歳Sを制したアスクワンタイム(牡2、栗東・梅田智之厩舎)が、朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)でGI初制覇を狙う。

 アスクワンタイムは父ロードカナロア、母ディープインアスク、母の父ディープインパクトの血統。母は未勝利だが、全兄のファンタジストは18年の小倉2歳Sと京王杯2歳S、全姉のボンボヤージは昨年の北九州記念を制している。

 ここまで4戦2勝。2戦目の未勝利で勝ち上がると、続く小倉2歳Sは後方から鮮やかな差し切り。3きょうだい重賞制覇の偉業を成し遂げた。前走の京王杯2歳Sでは10着に大敗したが、気性的な脆さが出たよう。少なくとも力を出し切っての敗戦ではなく、まだまだ見限るわけにはいかない。

 兄姉2頭はGIには縁がなく、ファンタジストはJRA・GIで4戦して18年朝日杯FSの4着が最高着順。ボンボヤージは同じく2戦して19年阪神JFの10着が最高着順となっている。マイルへの距離延長がカギとなるアスクワンタイムだが、兄姉が跳ね返されたGIの壁を突き破ることができるか。穴党なら注目して損はないはずだ。