師走の大和路を駆ける「奈良マラソン2023」が10日にあった。フルマラソン(42・195キロ)と10キロの2種目に全国から約1万4千人が参加。沿道からの声援を受けながら、それぞれのペースで走った。 マラソンはロート奈良鴻ノ池パーク(奈良市…

 師走の大和路を駆ける「奈良マラソン2023」が10日にあった。フルマラソン(42・195キロ)と10キロの2種目に全国から約1万4千人が参加。沿道からの声援を受けながら、それぞれのペースで走った。

 マラソンはロート奈良鴻ノ池パーク(奈良市法蓮佐保山4丁目)から、平城宮跡付近や奈良公園を通り、天理市役所付近で折り返した。10キロは春日大社や東大寺周辺を走った。

 午前9時、生駒中学校吹奏楽部による「若草山のファンファーレ」が鳴り響き、号砲が鳴った。同校の生演奏は4年ぶり。打楽器を担当した桑原泰佑さん(2年)は「選手に頑張ってもらえるように気持ちを込めて演奏した」と話した。

 スタート地点では、女子マラソン五輪メダリストの有森裕子さんや元マラソン選手の瀬古利彦さん、せんとくんらが見守った。

 ゴール付近で、ひときわ大きな声援を送っていたのがサッカーJ3・奈良クラブのサポーターたち。X(旧ツイッター)で呼びかけて30人以上が集まり、太鼓やメガホンで応援歌を歌った。

 マラソン男子の部は東京都の柱欽也さん(36)が2時間23分10秒で優勝。女子の部は神奈川県の山口遥さん(36)が2時間41分40秒で5連覇を果たした。(佐藤道隆)