■シカゴスティング

デビュー戦こそ3着に敗れたものの、2戦目の未勝利戦で勝ち上がりを決めると、前々走のフェニックス賞も単勝1.1倍の圧倒的な支持に応えて勝利。なんなく発馬を決め、2番手追走から直線半ばで抜け出す教科書通りのレースぶりで、2連勝を飾っている。

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3カ月ぶりとなった前走のファンタジーSは、久々とあってややテンションが高い状態。今回は出たなりの競馬で中団に控えて直線を向くと、2着馬に馬体ぶつけられるなど苦しいシーンがある中、最後まで闘志を切らさずにカルチャーデイ、ドナベティに次ぐ3着に善戦している。12番人気だったことを思えばよくやっており、スムーズならもっと際どかったはずだ。

休み明けを叩かれて体調は型通りに良化。イレ込んでいながらも、しっかりと溜めてラストに脚を使えた前走は見直しができる内容で、タフな競馬がここで活きるはず。1600mはデビュー戦で3着に敗れて以来だが、経験を重ねて競馬を覚えた今なら守備範囲だろう。ただし、パドックで直前の気配は確認しておきたいところだ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。