■カルチャーデイ

重賞初制覇となった前走のファンタジーSは、前半34秒1-後半35秒2とタフな前傾ラップの中、好位から早めに抜け出しそのまま押し切ってみせた。当時は15番人気とまったく注目されていない存在だったが、勝ち時計1分20秒4も優秀で、力がないとできない芸当と言えるだろう。デビュー戦から無傷の2連勝で大一番を迎える。

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新馬戦は9月の小倉で行われたスプリント戦で、これも先行策から鮮やかに抜け出し快勝。過去の二戦ともスタートこそ遅い部分があるものの、二の脚が速く、スッといいポジションを取れるのは強みで、小柄ながら強い心肺機能を備えているためトップスピードに乗ってから持続力があるのも、この馬の特長と言える。

ここまで1200m、1400mを使われており、課題は1600mへの距離延長となるが、まだまだ道中の追走に余裕がある上に、近親には2000mの紫苑S勝ちや秋華賞2着などがあるファインルージュのいる血統。マイルは大丈夫だろう。前走の勝ちっぷりは本物で、この人気なら迷わず買いの一頭だ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。