北海道の建設大手・伊藤組土建の会長で、北海道商工会議所連合会(道商連)会頭や全日本スキー連盟会長などを務めた伊藤義郎さんが5日、老衰で死去した。96歳だった。葬儀は近親者で営んだ。後日、お別れの会を開く。弔電・香典・供花は辞退している。 …

 北海道の建設大手・伊藤組土建の会長で、北海道商工会議所連合会(道商連)会頭や全日本スキー連盟会長などを務めた伊藤義郎さんが5日、老衰で死去した。96歳だった。葬儀は近親者で営んだ。後日、お別れの会を開く。弔電・香典・供花は辞退している。

 伊藤氏は札幌市出身。1950年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、同社に入社。56年から2002年まで社長を務めた。道内経済界を代表する人物として知られ、道商連会頭や札幌商工会議所会頭、北海道建設業協会会長、テレビ北海道の社長・会長などを歴任した。

 72年の札幌冬季五輪の開催にも尽力し、全日本スキー連盟会長や国際スキー連盟副会長を務めるなどスキー振興にも深く関わった。

 北海道の鈴木直道知事は8日、「その行動力とリーダーシップにより、北海道の発展に生涯を捧げていただいた。多大なご尽力とご功績に深く感謝申し上げます」、札幌市の秋元克広市長は「札幌が国際都市として発展していく礎を築いていただき、世界のウインタースポーツを力強く牽引いただいた」とそれぞれコメントを出した。(新田哲史)