今週の土曜日は、中京競馬場で中日新聞杯(GIII・芝2000m)が行われます。  近年の中日新聞杯は波乱傾向が強まっており、昨年は5番人気、4番人気、10番人気の決着で三連単は15万馬券となりました。一昨年は更に荒れて8番人気、17番人…

 今週の土曜日は、中京競馬場で中日新聞杯(GIII・芝2000m)が行われます。

 近年の中日新聞杯は波乱傾向が強まっており、昨年は5番人気、4番人気、10番人気の決着で三連単は15万馬券となりました。一昨年は更に荒れて8番人気、17番人気、10番人気での決着で三連単236万馬券と大波乱となりました。

 ハンデ戦という荒れる要素に加え、冬場で調整が難しい事も波乱が起こっている要因ではないでしょうか。前走からの間隔を見ると、中15週以内で出走していた馬が9勝2着10回3着7回と結果を残しています。コンスタントに使われている馬は調整に苦心する事がないので、このような結果となっているのでしょう。

 今年も荒れる可能性が高い事を頭に入れつつ、前走からの間隔にも注意して予想は組み立てたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走から中18週以上(ただし、芝2000mのGI連対馬は除く)
[0-0-0-9]複勝率0%
該当馬:スパイダーゴールド、ホウオウビスケッツ、リューベック
(過去の該当馬:20年サトノソルタス4番人気7着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。なお、13年から16年は3月開催、17年以降は12月開催となっています。

 上位人気が予想されるホウオウビスケッツが該当しました。

 冬場は気温が上がらず馬体重の調整が難しい時期となります。特に間隔が開きすぎている馬は馬体重の調整に苦心するため、本調子ではないまま出走してしまい結果が出ていないと考えられます。

 ただし、今回と同じ距離である芝2000mのGIで連対している馬は例外です。このような馬は本調子ではないとしても他馬よりも高い地力があり、尚且つ適性十分の距離に出走するので、休み明けのハンデを克服できるのでしょう。

 ホウオウビスケッツの前走は日本ダービーで前走から中27週での出走となりますし、芝2000mのGIで連対した実績もありません。また、この中間は馬なり主体の調整となっていますので、太目残りで出走してくる危険もあります。これらの要素を踏まえると人気ほどの信頼は置きづらい1頭ですし、近年の中日新聞杯は波乱傾向が強まっている事を考えれば軽視してもいいのではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。