来年1月1日に国立競技場で開催される日本代表のタイ代表戦。この史上初の“元日・代表戦”に向けた招集メンバー23人が12月7日に発表された。【映像】冨安健洋&影山優佳の街ブラ・インタビュー ただ、所属クラブで年末年始に試合がある久保建英、三…
来年1月1日に国立競技場で開催される日本代表のタイ代表戦。この史上初の“元日・代表戦”に向けた招集メンバー23人が12月7日に発表された。
ただ、所属クラブで年末年始に試合がある久保建英、三笘薫、遠藤航、守田英正、冨安健洋、前田大然、鎌田大地、そして怪我の大迫敬介などは外れており、通常よりもJリーグ勢が多い海外組15人・国内組8人という構成になっている。さらに公式戦はなく強化試合でもあるが、森保一監督は会見で「日程的に呼べなかった選手もいるが、勝利のためにベストメンバーで戦う」とコメント。1月12日開幕のアジアカップも見据えて可能な限りコアメンバーで戦うはずだ。
その前提をもとにこれまでの実績で4-2-3-1システムで序列を整理すれば、まずGKは第二次森保ジャパンで大迫と正GKの座を争う鈴木彩艶(シント=トロイデン)が間違いなく一番手。11月のミャンマー戦でA代表デビューを飾った前川黛也(ヴィッセル神戸)、初招集の野澤大志ブランドン(FC東京)が出場機会を狙う構図だ。
最終ラインは板倉滉(ボルシアMG)が軸で、CBのパートナーは経験値的には谷口彰悟(アル・ラーヤン)。ただ、欧州でも評価急騰中の町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)が、スタメンでも不思議はない。9月以来の招集となった藤井陽也(名古屋グランパス)はまず初キャップが目標だ。
右SBは菅原由勢(AZ)が一番手で、毎熊晟矢(セレッソ大阪)が二番手。左SBは伊藤洋輝(シュトゥットガルト)が、森下龍矢(名古屋グランパス)よりも明らかに序列が上だ。
セントラルMFは今回のメンバーだと、田中碧(デュッセルドルフ)が中心。相棒は11月シリーズでデビューした佐野海舟(鹿島アントラーズ)か。他は6月以来の招集となった川村拓夢(サンフレッチェ広島)とやや層が薄く、初招集のファンタジスタ伊藤涼太郎をこの位置で使う可能性もあるだろう。森保監督が「クラブでは10番と8番で存在感を見せている」と語った通り、シント=トロイデンではトップ下とセントラルMFを兼務しているからだ。
2列目は伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)、南野拓実(モナコ)、中村敬斗(スタッド・ドゥ・ランス)というリーグ・アン勢がおそらく序列トップ。堂安律(フライブルク)、伊藤涼太郎、奥抜侃志(ニュルンベルク)、そしてCFと兼任の浅野拓磨(ボーフム)が控える。
CFは11月の2試合で5ゴールと爆発した上田綺世(フェイエノールト)が一番手。浅野、細谷真大(柏レイソル)がスーパーサブの位置付けだ。
とはいえ、試合はまだ3週間以上も先。しかも故障離脱中の板倉と伊藤洋輝、怪我から復帰したばかりの中村などは状態が読めないし、これからさらなるアクシデントがないとも言い切れない。12月28日からスタート予定の合宿で選手たちのコンディションを見極めてから、森保監督はタイ代表戦のスタメンを決めるはずだ。その元日決戦の試合後にはアジアカップの招集メンバーも発表予定だけに、選手たちにとってはサバイバルを賭けたキャンプにもなる。
(ABEMA/日本代表)