プロバスケットボール1部リーグ(B1)の佐賀バルーナーズと長崎ヴェルカの試合が6日夜、佐賀市のSAGAアリーナであった。国内最高峰リーグで初の九州ダービーということもあり、平日夜にもかかわらず約6300人の観客が集まった。 佐賀と長崎は今…

 プロバスケットボール1部リーグ(B1)の佐賀バルーナーズと長崎ヴェルカの試合が6日夜、佐賀市のSAGAアリーナであった。国内最高峰リーグで初の九州ダービーということもあり、平日夜にもかかわらず約6300人の観客が集まった。

 佐賀と長崎は今年5月、B2の年間優勝をかけたプレーオフ決勝を同アリーナで戦い、その際は佐賀が連勝して優勝を決めた。

 B1に昇格して初対戦の6日は長崎がリード。佐賀のエース、レイナルド・ガルシアの攻めを、長崎は今季加入した日本代表・馬場雄大らを中心に防いだ。馬場も厳しいチェックを受けたが、ファウルからのフリースローで得点を重ね流れを渡さなかった。佐賀も粘り強く食らいついたが、長崎が91―81で振り切った。

 馬場は「シュートを決めるだけがバスケットボールではない。切り替えてファウルをドローする(誘う)ことで、いい形で攻撃に絡むことができた。他のオフェンスで点数をとろうと客観的に見られたので、それは成長」と自身を振り返った。

 佐賀の角田太輝(佐賀県、佐賀北高卒)や狩野祐介(福岡県、福岡第一高卒)、長崎の高比良寛治(長崎県、福岡西陵高卒)や榎田拓真(鹿児島県、延岡学園高卒)ら九州出身選手も躍動した。両チームのブースター(ファン)らは「GOGO 佐賀!」「GOGO ヴェルカ!」と最後まで声援を送った。

 佐賀の宮永雄太ヘッドコーチは試合後、多くの来場者に感謝を述べ、「次にあたる時はしっかり修正し、この借りを返せるようにしたい」と誓った。

 長崎の前田健滋朗ヘッドコーチは「日本のトップリーグの試合を九州の地でできることは、小さい子から中・高・大学、たくさんのバスケットボール競技者にいい刺激を与えられる。バスケの話題が日常生活に出る機会をどんどん増やしていくことが、いい影響につながる」と語った。

 長崎と佐賀は来年3月、長崎のホームで再戦する。(寿柳聡)