マイルCSを制したナミュール(牝4、栗東・高野友和厩舎)が、香港マイル(3歳上・G1・芝1600m)で海外GI初制覇を狙う。  ナミュールは父ハービンジャー、母サンブルエミューズ、母の父ダイワメジャーの血統。曾祖母は97年の桜花賞を制し…

 マイルCSを制したナミュール(牝4、栗東・高野友和厩舎)が、香港マイル(3歳上・G1・芝1600m)で海外GI初制覇を狙う。

 ナミュールは父ハービンジャー、母サンブルエミューズ、母の父ダイワメジャーの血統。曾祖母は97年の桜花賞を制したキョウエイマーチ。叔母のマルシュロレーヌは21年のBCディスタフを制し、日本馬として初のBC制覇を果たしている。ここまで13戦5勝。3歳時にチューリップ賞で重賞初制覇。その後はオークス3着、秋華賞2着など、勝ち切れないレースが続いたが、前々走の富士Sで2つ目のタイトルを獲得。そして前走のマイルCSで8度目の挑戦にしてGI初制覇を果たした。今回は初の海外遠征、しかも中2週のローテーションがカギとなるが、目下の充実ぶりなら好勝負になっていい。

 ナミュールが勝てば、日本馬としては01年のエイシンプレストン、05年のハットトリック、15年のモーリス、19年のアドマイヤマーズに続いて、4頭目の制覇。牝馬では93年のGlen Kate、00年のSunlineに続いて3頭目で、日本の牝馬としては史上初となる。叔母に続く偉業達成となるか、血の力にも期待したい。