男子プロバスケットボールBリーグ2部(B2)に所属するベルテックス静岡の運営会社は6日、来季のB1昇格に必要なライセンス申請を見送ると表明した。ホームタウンの静岡市内で、交付条件の5千人以上を収容できるホームアリーナの確保にめどが立たない…

 男子プロバスケットボールBリーグ2部(B2)に所属するベルテックス静岡の運営会社は6日、来季のB1昇格に必要なライセンス申請を見送ると表明した。ホームタウンの静岡市内で、交付条件の5千人以上を収容できるホームアリーナの確保にめどが立たないため。再来季のライセンス取得をめざして市に整備を求めていくという。

 ベルテックスの本拠地は静岡市中央体育館で、収容上限は3千席。市はJR東静岡駅前の市有地でB1仕様のアリーナ整備を検討しているが、巨額の整備費が課題で、最終判断に至っていない。

 B2に今季初参戦したベルテックスはリーグ中位と健闘。集客面も昨季より1試合あたり約600人多い約1850人と右肩上がりだが、クラブはB1の舞台で戦える土台づくりを目的に「昇格なき優勝」をめざすことになる。

 浜松市や袋井市に基準を満たす施設があるが、松永康太社長は「ライセンスが間に合わず残念だが、ホームタウンの移設は考えたくない。静岡市と今後も連携していく」と話した。(床並浩一)