ファンタジーSを制したカルチャーデイ(牝2、栗東・四位洋文厩舎)が、阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳牝・GI・芝1600m)で無敗戴冠を狙う。  カルチャーデイは父ファインニードル、母ラルティスタ、母の父マイネルラヴの血統。父、母の父が…

 ファンタジーSを制したカルチャーデイ(牝2、栗東・四位洋文厩舎)が、阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳牝・GI・芝1600m)で無敗戴冠を狙う。

 カルチャーデイは父ファインニードル、母ラルティスタ、母の父マイネルラヴの血統。父、母の父が芝1200mのGI勝ち馬なら、母の全3勝は全て1200m以下。その配合のイメージ通り、9月小倉の芝1200mの新馬で初勝利を収めた。続く前走のファンタジーSは200mの距離延長に加え、大幅な相手強化とあって15番人気の低評価だったが、早め先頭から堂々の押し切り。意外にも思える距離適性の幅を示した。とはいえ、今回はさらに200m延びて初のマイル戦。さすがに楽ではないだろう。

 このレースが牝馬限定戦となった91年以降、マイル以上未経験の馬の勝利は7頭。意外に多いと思われるかもしれないが、うち6頭は旧コースだった05年以前の勝ち馬。外回りでの施行となった06年以降に限ると、19年レシステンシアの1頭だけだから、狭き門といえる。カルチャーデイは逆風データを跳ね返せるかどうか、果敢なチャレンジに注目したい。