日本大学アメリカンフットボール部の違法薬物事件への大学側の対応をめぐり、林真理子理事長は4日、東京都千代田区の日大本部で記者会見を開き、改善計画などについて説明した。アメフト部の廃止方針については理事会で継続審議中であるとし、「結論でなく…

 日本大学アメリカンフットボール部の違法薬物事件への大学側の対応をめぐり、林真理子理事長は4日、東京都千代田区の日大本部で記者会見を開き、改善計画などについて説明した。アメフト部の廃止方針については理事会で継続審議中であるとし、「結論でなく、一つの方針」と述べるにとどめた。

 会見冒頭で林理事長は「大変なご心配とご迷惑をおかけしたことを改めて深くおわび申し上げます」と陳謝。林理事長の会見は8月8日以来ほぼ4カ月ぶり。会見には、薬物事件の再発防止策などを検討する委員会委員長の益子俊志(としゆき)スポーツ科学部長と、改善計画案を作った第三者委員会答申検討会議議長の久保利英明弁護士も出席した。

 アメフト部をめぐっては、11月28日の学内会議で廃部の方針が決まった。しかし、その後の理事会で「継続審議」となっている。林理事長は「できるだけ早いうちに(決める)」とした。

 学内会議で廃部方針が決まった理由については益子氏が説明。学生寮が舞台になっており、「集団的、常習的だと疑われると判断した。大学として、アメフト部員と各学部学生の安全の担保ができない」と話した。全学部長の総意という。

 廃部になった場合、益子氏は「外部のクラブチームや同好会でやることを妨げるつもりはない」と述べ、「学生に対し説明責任を果たし、学生生活の支援体制を検討したい」とした。

 一連の問題を受けて、進退を問われた林理事長は「いろんなご意見があると思うが、改革の途中なので、成し遂げなければならないという気持ちがとても強いので、ご理解いただきたい」として続投する意向を改めて示した。改革の一環として、「人事の刷新はすぐに検討しなければいけない」とした。