定められた時間内に走った距離を競う弘前時間走選手権に向け、日本陸上競技連盟の公認検定員による距離の計測が2日、会場の弘前市運動公園(青森県弘前市豊田2丁目)で実施された。小雪が舞う中、地元のランナーら約20人がボランティアで作業を手伝った…

 定められた時間内に走った距離を競う弘前時間走選手権に向け、日本陸上競技連盟の公認検定員による距離の計測が2日、会場の弘前市運動公園(青森県弘前市豊田2丁目)で実施された。小雪が舞う中、地元のランナーら約20人がボランティアで作業を手伝った。

 3回目の大会(スポーツエイド・ジャパン主催)は来年5月20~26日に開かれる。100キロのウルトラマラソンのほか、従来の24時間と48時間に加え、国内ではじめて6日間(144時間)も行う。

 走りやすくなるようにカーブを大きく曲がるコースに変更したため、この日は日本陸連の公認大会として改めて距離を計測し直した。

 正確を期すため、専用のメジャーを使い、温度や湿度も考慮したうえで50メートルの長さを決定。これに合わせた金属ワイヤを使い、たるまないように一定の張りをかけながら50メートルずつコースを測定した。カーブでは内側から30センチの位置を保つようにボランティアが一定の間隔で並び、ワイヤを固定した。

 6日間走は約250年以上前、イギリスのプロ長距離ランナーがロンドンからヨークまでの往復約637キロを6日間で走ったことが起源とされる。現在ではハンガリーなど世界中で開催される人気のレースで、世界トップクラスの選手なら男子は1千キロ、女子は800キロを走破する。

 スポーツエイド・ジャパンの舘山誠代表は「各種目ともランナーにとって最高の環境の中で実施することにこだわっている。6日間でもエイドステーションでは飽きない飲食を提供し、睡眠や入浴も可能な休憩場所も設ける。世界一条件が整った大会になる」と話していた。(小幡淳一)