今週からは「中山・阪神・中京」の3場開催。  重賞は土曜日にステイヤーズS(GII・中山・芝3600m)とチャレンジC(GIII・阪神・芝2000m)。そして日曜日は後半戦のダート頂上決戦・チャンピオンズC(GI・中京・ダート1800m…

 今週からは「中山・阪神・中京」の3場開催。

 重賞は土曜日にステイヤーズS(GII・中山・芝3600m)とチャレンジC(GIII・阪神・芝2000m)。そして日曜日は後半戦のダート頂上決戦・チャンピオンズC(GI・中京・ダート1800m)が行われる。

 過去10年データを使って馬券ヒントを見つけるこのコーナー。今週は、中京競馬場開催になってから10回目となるチャンピオンズCでの狙いどころを探していく。
※中京競馬場開催過去データは9年分のものとなります。

1.上位人気のうち成績良いのは3番人気馬?

 いつものようにまずは上位人気馬のチェックから。

 チャンピオンズCの1番人気馬は過去9年で2勝。成績は【2-3-0-4】で連対率は半分程度。先週のジャパンC1番人気馬に比べれば、遥かに成績は悪いといえる。

 2番人気馬も2勝。成績は【2-0-0-7】。こちらは勝つか負けるかで、2・3着がない一発候補。一方、3番人気馬は昨年初勝利だったが【1-3-3-2】と、馬券圏内軸候補としては一番成績が良い。

 上位3番人気馬以外の4勝分は、4番人気・6番人気・8番人気・12番人気がそれぞれ1勝ずつ。人気薄馬もまずまず台頭している。秋のGIシリーズのなかでも穴目の馬券を狙えるレースといえるかもしれない。

2.中京になってもリピーター傾向は強い?

 このレースの前身は阪神競馬場開催のGIジャパンカップダート(ダート1800m)で、阪神では08年から13年まで6年間開催されていた。

 このときは一度馬券圏内になった馬が翌年や翌々年でも好走する、いわゆるリピーターが多く存在していた。10&11年でトランセンドが連覇。ほかにも11〜13年で3年連続2着となったワンダーアキュート。12&13年で連続3着だったホッコータルマエなど、多くの馬が複数年で馬券になっている。ちなみにホッコータルマエは阪神開催での連続3着から、中京競馬場開催となった初年のチャンピオンズCでも1着となっている。

 このリピーター傾向は中京のチャンピオンズCとなってからもわりと顕著だ。

 15年3着&16年1着サウンドトゥルー、17年1着&19年2着&20年2着のゴールドドリーム、19年3着&20年3着インティ、20年1着&21年2着チュウワウィザードなど、前例はかなり多い。しかし昨年、21年1着テーオーケインズが、断トツの人気になりながら4着と敗戦。このジンクスも途切れた感はある。

 今年のメンバーとしては、昨年2着クラウンプライド。昨年の雪辱を果たしたいテーオーケインズが出走。一応、気にはしておきたいメンバーだろう。

3.前走地方競馬からのローテが優勢?

 それでは前走ローテーションはどこからが好成績なのだろうか。

 実際、中京開催の始まった14年から21年までの8年間は、すべて「前走地方の重賞」を使っていた馬が勝利していた。勝ち馬は前走JBCクラシック(JpnI)からが4頭。前走南部杯(JpnI)からが2頭。日本テレビ盃(JpnII)とJBCレディスクラシック(JpnI)からが1頭ずつとなっていた。

 しかし昨年は前走中央のシリウスS(GIII・中京・ダート1900m)1着のジュンライトボルトが勝利。それまでのパターンは崩れることになってしまった。それでも2着には前走JBCクラシック2着のクラウンプライドが入っていたので、やはり地方の重賞レース使いは相変わらず相性良いといえるだろう。

 今年も上位人気は地方重賞使いが多め。しかし人気上位となりそうなセラフィックコールは前走みやこS(GIII・京都・ダート1800m)という過去にはないパターンとなる。

 さらにJBCクラシック1着馬も、このレースでは2着が最高で、まだチャンピオンズC勝利はない。今年はその1着馬キングズソードの出走はなし。テーオーケインズは3着だった分、今年のほうが良いのかも…。

4.やっぱり内枠が強い?

 過去9年のチャンピオンズCはすべて15頭か16頭立ての開催。少頭数開催になったことはない。

 枠の有利不利でいえば、やや内枠優勢。1着馬でいえば、最内の馬番1番も勝っていないが、12番以降の馬も勝っていない。これまでは馬番2〜11番までの勝利しかないわけだ。昨年も勝ち馬は馬番5番。やはり昨年12番に入ったテーオーケインズは不利要素があったのだ。

 ちなみに過去9年、複勝圏内になれているのは7枠13番までの馬まで。14番以降の馬は過去一度も馬券圏内にはなれていない。今年8枠に入ってしまった14番アイコンテーラーと15番レモンポップにはちょっと嫌なデータとなる。

(netkeiba編集部)