デビュー13年目でプチブレイク中の藤懸貴志騎手が、チャンピオンズカップ(3歳上・GI・ダ1800m)のケイアイシェルビー(牡5、栗東・平田修厩舎)で2回目のJRA・GI挑戦を果たす。  藤懸騎手は11年デビューの30歳。ここまでJRAで…

 デビュー13年目でプチブレイク中の藤懸貴志騎手が、チャンピオンズカップ(3歳上・GI・ダ1800m)のケイアイシェルビー(牡5、栗東・平田修厩舎)で2回目のJRA・GI挑戦を果たす。

 藤懸騎手は11年デビューの30歳。ここまでJRAで通算133勝。度重なる怪我などで苦しい時期もあったが、21年にはマーメイドSのシャムロックヒルで重賞初制覇を果たした。そして今年は先週までに20勝。過去最高だった12年の16勝を上回り、自己ベストを更新している。単勝回収率134%が示すように伏兵での激走が多く、穴党にとっては目が離せない存在だ。

 チャンピオンズCにはケイアイシェルビーで挑む。過去17戦中13戦で騎乗。全4勝を挙げている勝手知ったるパートナーだ。オープンでは3戦して未勝利だが、前走の武蔵野Sではハイペースを先行して0秒7差の4着。着実に力を付けていることは間違いない。デビュー時に所属していた平田厩舎の所属馬、しかも追い切りに何度も騎乗した重賞2勝馬ケイアイガーベラの産駒とあって、思い入れも強いはずだ。

 自身にとっては21年オークスのハギノピリナ以来、2回目となるJRA・GI参戦。当時は16番人気ながら3着に食い込み、「ハギノピリナ、藤懸貴志が追い込んでくる!」の実況が話題を呼んだ。今回のケイアイシェルビーも人気薄は必至だが、再びアッと言わせることができるか。徹底先行策から粘りに粘るシーンを期待したい。