青森県五所川原市出身で大相撲の新十両に昇進した尊富士(たけるふじ)関(24)=本名・石岡弥輝也(みきや)=が1日、五所川原市役所を訪れ、昇進を報告した。故郷に錦を飾った尊富士関は「これからが大事。横綱になるという大きな目標を達成できるよう…

 青森県五所川原市出身で大相撲の新十両に昇進した尊富士(たけるふじ)関(24)=本名・石岡弥輝也(みきや)=が1日、五所川原市役所を訪れ、昇進を報告した。故郷に錦を飾った尊富士関は「これからが大事。横綱になるという大きな目標を達成できるように、持ち味の押し相撲を磨いていきたい」と抱負を語った。

 184センチ、139キロのがっちりした体格。力強い押しを武器に、初土俵から所要8場所で十両昇進を決めた。年6場所制となった1958年以降では、元大関小錦らに並ぶ7位(幕下付け出しを除く)のスピード出世を果たした。

 この日は、師匠でつがる市出身の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)とともに訪問。「関取になって帰ってくるのが夢の一つだったので、光栄です。県民のみなさんの応援が一番、心の励みになる」と笑顔で語った。佐々木孝昌市長からは「五所川原にちなんだ化粧まわしを贈るので、頑張ってほしい」と励まされた。

 尊富士関は、幼いころに地元の相撲道場で相撲を始め、小中学時代はつがる市の「つがる旭富士ジュニアクラブ」で鍛えた。強豪の鳥取城北高校に進み、日本大学を卒業後、伊勢ケ浜部屋に入門した。

 しこ名は「尊敬される、位の高い力士に」という願いを込めた「尊」と、師匠の現役時代のしこ名からの「富士」を組み合わせて名付けられた。

 2022年9月の秋場所で初土俵を踏み、その後は序ノ口と序二段で優勝。今年11月の九州場所では西幕下筆頭で6勝1敗の好成績を挙げ、来年1月の初場所での新十両昇進を決めた。(渡部耕平)