今週の土曜日は、中山競馬場でステイヤーズステークス(GII・芝3600m)が行われます。  過去10年のステイヤーズSでは4歳から6歳の馬が9勝2着7回3着9回と良績を残しています。一方、7歳以上の馬は1勝2着3回着1回と劣勢です。JR…

 今週の土曜日は、中山競馬場でステイヤーズステークス(GII・芝3600m)が行われます。

 過去10年のステイヤーズSでは4歳から6歳の馬が9勝2着7回3着9回と良績を残しています。一方、7歳以上の馬は1勝2着3回着1回と劣勢です。JRAで行われる平地重賞では最も長い距離で争われる一戦ですので、当然の事ながらスタミナ能力が問われます。

 6歳以下の馬は能力のピークを過ぎている可能性は低く、元々持っているスタミナ能力をそのまま発揮する事が出来ます。それがこのような傾向となっているのだと考えられます。

 今年のステイヤーズSには7歳以上の馬が6頭出走を予定しています。その中には長距離重賞で実績のある馬や、前走で連対している馬もいますが、過去の傾向を踏まえると過度な期待はしづらいですし、高齢馬の取捨が的中を得るためのポイントと言えそうです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】7歳以上で前走4角9番手以下(ただし、当日外国人騎手騎乗馬は除く)
[0-0-0-25]複勝率0%
該当馬:ヒュミドール、マイネルウィルトス、メロディーレーン

※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるマイネルウィルトスが該当しました。

 先述したように7歳以上の高齢馬はあまり良績を残せていません。特に前走4角9番手以下だった馬は年齢的にズブくなっている可能性が高いためなのか苦戦傾向が強くなっています。

 高齢馬はスタミナ面に不安がありますし、それに加え前走4角9番手以下という事は前進気勢も失われている可能性が高く過大評価は厳禁と言えそうです。

 ただし、例外としては当日に外国人騎手が騎乗している場合です。ズブくなっている馬でも腕っぷしの強い外国人騎手ならば馬をしっかりと動かす事が出来ます。さらに、外国の競馬は極力距離ロスを抑える傾向にあるため、スタミナの消費も最小限に済みます。これらの要素が重なるため、7歳以上の高齢馬でも外国人騎手が騎乗している場合に限り好走する可能性が残るので注意したいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。