世界的に高額賞金のダート競走が増えていること、何より24年からの「全日本的なダート競走の体系整備」の影響が大きく、ダート馬を求める馬主、調教師が増えている。そんな状況下で種牡馬として人気を博しているのがチャンピオンズカップの勝ち馬だ。 …

 世界的に高額賞金のダート競走が増えていること、何より24年からの「全日本的なダート競走の体系整備」の影響が大きく、ダート馬を求める馬主、調教師が増えている。そんな状況下で種牡馬として人気を博しているのがチャンピオンズカップの勝ち馬だ。

 過去のチャンピオンズCの勝ち馬のうち、すでに種牡馬となっているのは14年ホッコータルマエ、17年ゴールドドリーム、18年ルヴァンスレーヴ、19年クリソベリル、20年チュウワウィザードの5頭。各馬の今年の種付料と種付頭数は以下の通りとなっている。

・ホッコータルマエ…受胎条件300万円、159頭
・ゴールドドリーム…受胎条件180万円、138頭
・ルヴァンスレーヴ…受胎条件300万円、185頭
・クリソベリル…受胎条件300万円、145頭
・チュウワウィザード…受胎条件120万円、193頭

 ホッコータルマエはすでにヒーローコールやブリッツファング、レディバグなどの重賞勝ち馬を送り出しているので、初年度から7年連続で150頭以上の繁殖牝馬を確保したのも当然だろう。しかし、他の4頭は産駒デビュー前にもかかわらず、多くの生産者からラブコールを受けている。とりわけルヴァンスレーヴは21年が150万円、22年が250万円、23年が300万円で年々値上がりしているにもかかわらず、種付頭数は223頭、196頭、185頭と高値安定だから驚かされる。

 各地方競馬の馬主会による補助馬購買の影響もあって、日高のセリでのダート馬への需要は高まるばかりだ。それだけに関係者になじみのある日本のダート競走で活躍した馬=チャンピオンズCの勝ち馬の産駒に注目が集まるのは当然といえば当然なのかもしれない。昨年の覇者ジュンライトボルトに続き、一昨年の覇者テーオーケインズも来年からスタッドインの予定。気は早いが、産駒がセリでどんな評価を受けるのか、そしてどれほどの活躍を見せてくれるのか、楽しみにしたい。