今年はフランスからイレジン(Iresine、セ6、仏・J.ゴーヴァン厩舎)が参戦するジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)。これまで42回の歴史において、外国馬は14勝を挙げている。このたび、netkeiba公式X(旧Twitte…

 今年はフランスからイレジン(Iresine、セ6、仏・J.ゴーヴァン厩舎)が参戦するジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)。これまで42回の歴史において、外国馬は14勝を挙げている。このたび、netkeiba公式X(旧Twitter)では「あなたの思い出に残っている“ジャパンCを勝った外国馬”はどの馬?」というテーマでコメントを募集。ファンから数百件におよぶ熱い思いが寄せられた。

 もっとも声が多かったのは、89年の覇者ホーリックス。12年にはJRAのCMにも採用されたことがあり、レース当時を知らないファンにも認知度は高いようだ。ユーザーからは「当時のレコードタイム2.22.2も凄いし、それにハナ差迫ったオグリキャップという名馬もいたので昭和の名勝負だったと思っています」「枠連2-2で走破タイムが2分22秒2。これは一生忘れることのできない数字の魔術だった」「ジャパンCを語る上で絶対に欠かせない名馬」という数々の称賛の声。世界レコードの“事件”は、30年以上が経過した今もなお、色褪せぬ出来事のようである。

 ほかには91年の勝ち馬ゴールデンフェザントを推す投稿も多数。同年のジャパンCはメジロマックイーンが単勝1.9倍に支持されたが4着で、上位はすべて外国馬が独占した。「前にいた馬を並ぶ間もなく差しきったあの末脚は強烈だった。当時人気のメジロマックイーンが完膚なきまでに外国馬にやられたレース」「マックイーンではない芦毛の馬が完勝。当時まごうことなき日本最強馬だったマックイーンがこんなに負けるのかと少しショックだった」と、日本馬の強さを知っているからこそ驚いたという声が多かった。

 そのほかのスターホースに関しても数々のリプがあった。一部のみだが紹介する。

■シングスピール
「世界を股に掛ける、という言葉がこうもぴったり合う馬は中々いない」

■メアジードーツ
「アメリカでそんな実績を残してなかった馬が、日本で強さを見せつけたからこそ、今の日本調教馬の海外での活躍につながったわけですからね」

■スタネーラ
「柴田政人騎手のキョウエイプロミスが命がけで クビ差迫ったあのレースが日本競馬を救ったと個人的に思っています。当時子どもでしたがレース前の日本の皆が『どうせ勝てん』諦めたような空気とレース後の『いけるんだ!』と湧き上がる歓喜は忘れられないです」

 一方で、「もう外国馬がJCで勝つ光景は見られなくなった」というコメントがあったように、05年アルカセットを最後に勝利が途絶えているのも事実。3着以内に好走した馬も06年ウィジャボード以降はおらず、ジャパンC=外国馬という印象は薄れてきている。馬場の違いや、レースレベルなど、理由はさまざまいわれているが、「日本vs世界」を東京2400mで見られる日はまた来るだろうか。