栃木県内で唯一、日本陸上競技連盟公認の42・195キロと10キロのコースがある「第33回大田原マラソン大会」(大田原市など主催)が23日、4年ぶりに市内で開かれた。フルマラソンに1793人、10キロに405人が参加、健脚を競った。 フルマ…

 栃木県内で唯一、日本陸上競技連盟公認の42・195キロと10キロのコースがある「第33回大田原マラソン大会」(大田原市など主催)が23日、4年ぶりに市内で開かれた。フルマラソンに1793人、10キロに405人が参加、健脚を競った。

 フルマラソン出場の那須塩原市の会社員秋元皓志さん(27)はゲストの芸人猫ひろしさん(46)を追い、後半で離された。自己ベスト更新の2時間52分34秒だったが、残念がった。那須消防署員の白田正記さん(33)は26・3キロ地点で制限時間に。これまで2回完走しており、新コースの今回は「上り坂を来年に向けて攻略しなくては」。

 大会には30回目から市内全ての中学校の生徒がボランティアとして協力しており、今回は過去最多の467人が申し込んだ。13・5キロ地点で給水を手伝った黒羽中の生徒は「頑張れ!」「まだまだ行けるよ」と声援を送った。鈴木咲さん(12)は「頑張る姿に私も頑張りたいと思った」、荒牧美耶さん(13)は「あきらめず歩く姿もすごい」。

 一緒に声を上げた引率の石川直人教諭(31)は、声援に手を挙げ応えるランナーの姿に「楽しい。マラソンの応援にはまりそう」。

 ゴール前では相馬憲一市長(66)も「がんばっ」と声を張り上げ、「最後まで素晴らしい走りを見せていただいた」とたたえた。(小野智美)