毎年のように素質馬が顔を揃える京都2歳ステークス(2歳・GIII・芝2000m)だが、馬券的には決して難しくない!? というのも、ノーザンファームの生産馬が圧倒的に強いからだ。  14年に重賞昇格以降の9回を振り返ると、14年ベルラップ…

 毎年のように素質馬が顔を揃える京都2歳ステークス(2歳・GIII・芝2000m)だが、馬券的には決して難しくない!? というのも、ノーザンファームの生産馬が圧倒的に強いからだ。

 14年に重賞昇格以降の9回を振り返ると、14年ベルラップ、15年ドレッドノータス、17年グレイル、18年クラージュゲリエ、19年マイラプソディ、20年ワンダフルタウンの6頭が勝利している。延べ26頭で[6-4-5-11]の勝率23%、複勝率58%。回収率は単勝で150%、複勝で140%もあるから、ベタ買いでも儲かっていた計算となる。

 今年はカズゴルティス(牡2、栗東・杉山晴紀厩舎)、ギャンブルルーム(牡2、栗東・大久保龍志厩舎)、ホウオウプロサンゲ(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)の3頭がエントリー。中でもエース格はギャンブルルームだ。6月の新馬戦(阪神芝1800m)は後方からの競馬となったが、直線で最内から突き抜けて5馬身差の圧勝。続く札幌2歳Sは一転して好位からの競馬となり、道悪が堪えた印象を受けたが、最後までバテることなく3着。コーナー4つのコースにも対応してみせた。今回は2000mへの延長となるが、重賞初制覇が期待できそうだ。

 他の2頭も侮れない。ホウオウプロサンゲは19年の牡馬三冠路線を沸かせたヴェロックスの半弟。まだまだ成長途上ではあるが、逃げ差し両方で結果を残しているのは強みといえる。もう1頭のカズゴルティスは10月の新馬戦(阪神芝2000m)を逃げ切っており、並ばれてからの勝負強さは目を引いた。重賞でも相手なりに走れていいだろう。

 ノーザンファーム生産馬の3年ぶり制覇なるか。迷ったらあれこれ考えずにこの3頭をオススメしたい。