<大相撲十一月場所>◇十一日目◇22日◇福岡・福岡国際センター 前頭二枚目・正代(時津風)と小結・阿炎(錣山)の取組直前、客席から手拍子とともに盛大な「正代」コールが沸き起こった。この事態に名物アナが「好きじゃない」と述べると、元力士の臥牙…

<大相撲十一月場所>◇十一日目◇22日◇福岡・福岡国際センター

 前頭二枚目・正代(時津風)と小結・阿炎(錣山)の取組直前、客席から手拍子とともに盛大な「正代」コールが沸き起こった。この事態に名物アナが「好きじゃない」と述べると、元力士の臥牙丸は「相撲に合わない」と苦言を呈する一幕があった。

【映像】立ち合い直前に沸いた大コール 実際のシーン

 元大関でまずは三役復帰を目指す正代。地元・九州で開催されている十一月場所、十一日目の取組では阿炎と対戦。立ち合い直前、制限時間いっぱいとなると、突如、客席から手拍子とともに「しょー! だい! しょー! だい!」と大合唱が巻き起こった。

 熱気に包まれた「正代」コールを受けて、ABEMAで実況を務めた藤井康生アナウンサーは「私はあまり好きじゃないですね。立ち合いは、せめて最後の仕切りぐらいは、シーンとした静かななかで観たいところです」とポツリ。同じく解説を務めた元小結の臥牙丸も「サッカーっぽいですね。相撲に合わない」と指摘した。

 「正代」コールでむしろ阿炎の闘争心に火がついたのか、その後の取組では、立ち合い強烈なもろ手で一気に前に出た阿炎が圧倒。正代に何もさせず押し出しを決めて完勝した。阿炎は4勝目。コールも虚しく一方的に敗れた正代は6敗目を喫した。

 圧勝した阿炎の相撲に、臥牙丸は「もろ手がすごいですね」と驚嘆。「元大関があんなに簡単に下がってしまうというのは、相当力が強い」と指摘すると、「阿炎は手を伸ばすのが速い。ものすごくいいタイミングで伸ばしている」と語った。

 立ち合い直前に発生した「正代」コールに、ネット上では賛否両論の声が続出。「ガンバレまさよ」「GO GO まさよ」とコールに合わせて応援するファンがいる一方、「コールやめて」「調子狂いそう」「緊張するやんw」「これは相撲の応援じゃない」「神事なのに」などのコメントも相次いでいた。(ABEMA/大相撲チャンネル)