スワーヴリチャード産駒のパワーホール(牡2、栗東・昆貢厩舎)が、京都2歳ステークス(2歳・GIII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。  現2歳がファーストクロップとなるスワーヴリチャードの勢いが凄い。今月の重賞でもコラソンビートが京王…

 スワーヴリチャード産駒のパワーホール(牡2、栗東・昆貢厩舎)が、京都2歳ステークス(2歳・GIII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。

 現2歳がファーストクロップとなるスワーヴリチャードの勢いが凄い。今月の重賞でもコラソンビートが京王杯2歳Sを制し、ナムラフッカーがデイリー杯2歳Sで3着。JRAの2歳リーディングでは首位エピファネイアから約1700万円差の2位につけており、10年のディープインパクト以来となる新種牡馬で2歳リーディングという快挙を視界にとらえている。

 京都2歳Sにはパワーホールが参戦する。7月の新馬(札幌芝1800m)はスローペースの逃げから上がり2Fを11.2-11.1でまとめて楽勝。続く札幌2歳Sは番手から運び、逃げたセットアップには突き放されたが、3番手以下を寄せ付けることなく2着を確保した。両レースはともに札幌芝1800m、そして走破時計もほぼ同じだが、全く違う馬場に対応したのは収穫といえる。

 ここを制し、父の逆転リーディングを後押しできるか。来春のクラシックを見据える自身のためにも、最低でも賞金加算、できれば勝利が求められる一戦となる。