12月3日に中京競馬場、ダート1800mで行われるチャンピオンズカップ。2021年のこのレースの覇者、テーオーケインズ(栗東・高柳大輔厩舎)は昨年に続き、3年続けての出走を予定。今朝22日はレースに向けての1週前追い切りを行っている。 …

 12月3日に中京競馬場、ダート1800mで行われるチャンピオンズカップ。2021年のこのレースの覇者、テーオーケインズ(栗東・高柳大輔厩舎)は昨年に続き、3年続けての出走を予定。今朝22日はレースに向けての1週前追い切りを行っている。

 朝一番のCWへ松山弘平騎手を背にして入場。追い切り自体は単走だったが、馬場入りしたタイミングが他厩舎の3頭併せの直後ということもあり、それを意識するような位置で道中を進めていく形になる。

 馬場入りした時に気付いたのが、前走にはなかった前向きな気持ち。21日の坂路でも行きたがるところを見せて、4F58.9秒と時計が出たように、前走をひと叩きしての気持ち乗りが前面に出ている。

 だからといって、今回の追い切りで折り合いを欠くようなことはなく、自分のリズムで走ることができ、最後の直線に向いてからも力強い動き。この日のCWは各厩舎の乗り手からは「重たく感じる」というコメントが出ているような状況ではあったが、テーオーケインズ自身の走りはスピードに乗っていたし、安定もしていた。

 時計は6F82.2-5F66.4-4F51.4-3F36.3-2F23.1-1F11.5秒。6F82秒台は昨年の1週前追い切りと同じだが、道中のラップが違う分、昨年の3F38.2秒に対して、今年は36.3秒。それだけ道中がスムーズで、終いしっかりしているという点ではすごく良い状態になってきたのではないだろうか。

(取材・文:井内利彰)