史上7頭目の3冠牝馬となったリバティアイランド(牝3、栗東・中内田充正厩舎)が、ジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)で史上3頭目の3歳牝馬Vを狙う。  これまでにジャパンCに出走した3歳牝馬は36頭。82年のオールアロング、91…

 史上7頭目の3冠牝馬となったリバティアイランド(牝3、栗東・中内田充正厩舎)が、ジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)で史上3頭目の3歳牝馬Vを狙う。

 これまでにジャパンCに出走した3歳牝馬は36頭。82年のオールアロング、91年のマジックナイト、96年のファビラスラフインが2着、09年のレッドディザイアが3着と惜敗が続いたが、12年に遂に歴史の扉が開いた。同年の3冠牝馬ジェンティルドンナが、前年の3冠牡馬オルフェーヴルとの一騎打ちに勝利。3歳牝馬として初めてジャパンCを制したのだ。

 さらに18年には、やはり同年の牝馬3冠を制したアーモンドアイが、キセキやスワーヴリチャード、シュヴァルグランといった強豪牡馬を寄せ付けることなく、2分20秒6の世界レコードで圧勝。ジェンティルドンナに続き、史上2頭目の3歳牝馬Vを成し遂げた。そして20年には史上初めて無敗の3冠牝馬となったデアリングタクトが参戦。アーモンドアイ、コントレイルとの3冠対決に挑み、0秒2差の3着に健闘している。

 このように創設当初のジャパンCでは苦戦が目立った3歳牝馬だが、近年は上位争いに加わるシーンが目立つ。とりわけ3冠牝馬はジェンティルドンナとアーモンドアイが1着、デアリングタクトが3着なので、勝率は66.7%、複勝率は100%となる。リバティアイランドも現役最強イクイノックスの壁は厚いが、4kgの重量差は大きなアドバンテージ。史上3頭目の3歳牝馬Vを期待したい。