アテネ、北京両五輪にバレーボールの女子日本代表として出場した栗原恵さん(39)が20日、徳島市南矢三町2丁目の城西中学校であった「VICTORYスポーツ教室」の講師を務めた。 生徒や教職員、保護者ら約600人を前に、「やってから後悔するか…

 アテネ、北京両五輪にバレーボールの女子日本代表として出場した栗原恵さん(39)が20日、徳島市南矢三町2丁目の城西中学校であった「VICTORYスポーツ教室」の講師を務めた。

 生徒や教職員、保護者ら約600人を前に、「やってから後悔するか、やらなくて後悔するか」をテーマに講演。中学2年生の時、悩み抜いた末に生まれ育った広島県から兵庫県にバレー留学する決断をした体験談を交えながら、夢を持って挑戦する勇気の大切さを語りかけた。

 その後の実技指導には、バレーボール部の女子部員約20人が参加。栗原さんは「上手になるには時間がかかる。限られた時間で何が出来るかを常に考え、どんどん挑戦してほしい」と伝えながら、レシーブの基本姿勢を覚えるためにいすを用いたり、体幹や体の回転を意識したアタックの方法を指導したりした。

 主将の財田紅葉(くれは)さん(2年)は「教えてもらったことを試合に生かせるよう頑張りたい」とお礼の言葉を述べた。

 教室は学習の一環として、各競技で活躍したアスリートと中学・高校生が交流する事業。2001年から開催し、朝日新聞社、朝日学生新聞社、日刊スポーツ新聞社が主催、トンボが協賛している。城西中学校は108校目となった。(杉山匡史)