金沢市の金沢競馬場で19日午後5時10分過ぎ、第8レースの途中でコースの照明が消えた。競馬場を管理する石川県競馬事業局によると、照明が消えた影響で、レース中の騎手3人が落馬し、うち2人が病院に運ばれた。いずれも搬送時、意識はあったという。…

 金沢市の金沢競馬場で19日午後5時10分過ぎ、第8レースの途中でコースの照明が消えた。競馬場を管理する石川県競馬事業局によると、照明が消えた影響で、レース中の騎手3人が落馬し、うち2人が病院に運ばれた。いずれも搬送時、意識はあったという。

 同局によると、レースが始まって間もなく照明が消え、出走していた11頭のうち3頭から騎手が転落した。3頭のうち転倒して起き上がれなくなった1頭は、その場で安楽死処分となった。

 第8レースは不成立、約4480万円が全額払い戻しになり、第9・10レースも取りやめになった。

 同局が原因を確認したところ、レース終了後に消灯するはずのタイマーが、誤った時間に設定されていたことが分かった。

 20日のレースは、馬主や調教師らの合意を得て通常通り開催した。この日から照明のタイマーセットを手動にして複数人で確認することにしたという。(大谷秀幸、朝倉義統)