第23回城下町おだわらツーデーマーチが18日、神奈川県小田原市と箱根町で始まった。箱根山から吹く秋風と青空の下、20キロ、10キロ、5キロなどのコースに約2400人が参加した。2日間の開催は4年ぶりで、19日は同市と真鶴、湯河原両町を歩く…

 第23回城下町おだわらツーデーマーチが18日、神奈川県小田原市と箱根町で始まった。箱根山から吹く秋風と青空の下、20キロ、10キロ、5キロなどのコースに約2400人が参加した。2日間の開催は4年ぶりで、19日は同市と真鶴、湯河原両町を歩く。

 各市町、日本ウオーキング協会、朝日新聞社などの主催。小田原ガイド協会のベテランガイドが名所を案内する「観光ガイドウォーク」が初めて実施され、小田原城を発着する2コースに27人が参加した。

 小田原合戦コースはまず市街地にある土塁や北条四代氏政の墓を訪問。八幡山の坂道を上り、城跡の「百姓曲輪(くるわ)」を展望した。城跡の空堀の底を歩き、ガイドの橘川(きつかわ)健人さん(68)は周囲の土塁を見上げ、「右、左、正面から攻められる。ここにはまりこんだら助からない」と説明した。

 空堀から海寄りの新堀土塁では、豊臣秀吉が小田原攻めの拠点にした石垣山や相模湾、伊豆大島を展望した。新潟県から小田原市に転居し、マーチに初めて参加した30代の山田ひかりさんは「小田原は山も海も近くて、お得に感じる。空堀ではお城を守る気持ちが伝わってきました」と話した。(村野英一)