全国屈指の強豪として知られる山口県立柳井商工高の女子バドミントン部の主将として活躍した田口真彩(まや)選手(3年)が、実業団チーム「ACT SAIKYO」(周南市)に加入する。今月、市内であった入団内定会見で田口選手は「(2028年の米)…

 全国屈指の強豪として知られる山口県立柳井商工高の女子バドミントン部の主将として活躍した田口真彩(まや)選手(3年)が、実業団チーム「ACT SAIKYO」(周南市)に加入する。今月、市内であった入団内定会見で田口選手は「(2028年の米)ロス五輪で金メダルを取りたい」と将来の夢を語った。

 田口選手は宮崎県日向市出身。中学2年のとき、レベルアップを目指して柳井中に転校して力を付け、柳井商工では1年時から主将を託された。

 166センチの長身から放つ多彩なショットが武器。全国高校総体(インターハイ)の女子団体3連覇に貢献し、10月に米国であった世界ジュニア選手権ダブルスで世界一に。帰国後に出場した鹿児島国体の少年女子でも同校の選手で固めた県勢の初優勝を牽引(けんいん)した。

 田口選手は会見で「これまでACTの選手たちと一緒に練習する機会も多く、身近なチーム。山口県に恩返しできるよう頑張りたい」と抱負を語り、4日に開幕したS/Jリーグでの初優勝を目標に掲げた。

 ACTは西京銀行の行員で構成され、S/Jリーグでは6位が過去最高。田口選手の入行は来年4月1日だが、リーグ戦には内定選手として出場できる。

 西京銀行の松岡健頭取は「田口選手はバドミントン界の宝。ロス五輪のメダリストにするために全力で応援したい」と激励。小宮山元(はじめ)監督は「日本代表として必ず活躍する選手。加入が刺激となってチーム全体のレベルアップにつながれば」と期待を寄せた。(三沢敦)