今週の日曜日は、京都競馬場でマイルチャンピオンシップ(GI)が行われます。  10月のスプリンターズSから始まった秋のGIもマイルCSで6戦目となります。ここまでの5戦を振り返ると、上位3頭は全て6番人気以内の馬が占めており、しかも、1…

 今週の日曜日は、京都競馬場でマイルチャンピオンシップ(GI)が行われます。

 10月のスプリンターズSから始まった秋のGIもマイルCSで6戦目となります。ここまでの5戦を振り返ると、上位3頭は全て6番人気以内の馬が占めており、しかも、1番人気は3勝3着2回と複勝圏を外していません。平穏な決着が続く今秋のGI戦線ですが、果たしてこの傾向はどこまで続くのでしょうか。

 今回のマイルCSではシュネルマイスター、セリフォスのマイルGI勝ち馬。そして、マイルCSの前哨戦を勝って挑むエルトンバローズ、ソウルラッシュ、ナミュールあたりが上位人気となりそうです。

 ただ、それ以外にも末脚に定評のあるジャスティンカフェや今年の安田記念(GI)で6着に健闘したレッドモンレーヴがいます。さらにはエエヤンやマテンロウオリオン、ソーヴァリアントなどマイル重賞で好走している馬も虎視眈々と一発を狙っている事でしょう。

 どの馬にもチャンスがありそうな今年のマイルCSですが、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆連覇に死角なし

 今週のマイルCSでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるセリフォスでした。

 週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しセリフォスに高評価が与えられました。

 セリフォスは3歳で挑んだ昨年のマイルCSで古馬を撃破しGI初制覇を達成。今年はドバイターフ(G1)から始動。道中は外々を回される形で距離ロスのある競馬を強いられますが、直線に入って仕掛けられると先団を飲み込む勢いで追い上げます。しかし、残り200mあたりで脚色が鈍り5着止まり。初めての芝1800mで見せ場は作りましたが、このレース内容を見ると少し距離が長かった印象を受けます。

 ドバイ遠征以来となった前走の安田記念(GI)では、実績のある距離に戻った事で本領発揮。好メンバーが揃った中で2着と結果を残します。海外からの帰国初戦という事を思えば十分に評価できる内容と言えるのではないでしょうか。

 この中間は夏負けの症状が見られた事で、当初予定していた富士S(GII)には使えませんでしたが、帰厩後の追い切りでは素晴らしい伸び脚を見せていますので状態面に不安はなさそうです。むしろ、夏に無理をしなかった事がプラスになった印象すら感じられます。

 今回の強敵は上位人気が有力視されるシュネルマイスターですが、この馬との対戦成績は2勝1敗。先着されたのは昨年の安田記念。この時は3歳で初の古馬相手と不利な条件の中で先着されたもので、本格化したその後は一度も先着を許しておらず勝負付けも済んでいる印象です。

 条件や仕上がり状態、相手関係を考えると死角は一切見当たりませんし、力通りの走りが出来れば自ずと結果はついてくるはずですし、人気に応える走りを期待したいところです。