2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を断念した札幌市。街の至るところで見られた招致に向けた言葉や光景は、次々に姿を消していく。 「2030 ひとも、まちも、次のステージへ。みんなで冬季オリンピック・パラリンピックを北海道・札幌に」 1…

 2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を断念した札幌市。街の至るところで見られた招致に向けた言葉や光景は、次々に姿を消していく。

 「2030 ひとも、まちも、次のステージへ。みんなで冬季オリンピック・パラリンピックを北海道・札幌に」

 15日、市役所玄関に貼られた約2メートル四方の30年招致のプロモーションのための大型シールをはがす作業が行われた。10月に市が30年の招致の断念を発表して以降、市役所や区役所のポスターの他に、スポーツ施設など市内71カ所に貼られた大型のシールなども順次、撤去されている。11月21日までに作業を完了する予定だ。

 招致関連業務を担う招致推進部の人員削減も進む。17日付で部長職含む6人が他部署に異動して32人になった。「30年の招致に伴う組織委員会の準備など、見込まれていた業務がなくなったため」と担当者。(古畑航希)