<大相撲十一月場所>◇三日目◇14日◇福岡・福岡国際センター  たとえ自分が倒れかけても、軍配だけはすぐ上げる。力士と激突し土俵下に滑り落ちた若手行司が、プロ根性で軍配を上げる様子に、ファンから心配と称賛の声が寄せられた。 【映像】力士とぶ…

<大相撲十一月場所>◇三日目◇14日◇福岡・福岡国際センター

 たとえ自分が倒れかけても、軍配だけはすぐ上げる。力士と激突し土俵下に滑り落ちた若手行司が、プロ根性で軍配を上げる様子に、ファンから心配と称賛の声が寄せられた。

【映像】力士とぶつかった行司、根性の捌き

 自分にハプニングが起きても、必死に取組を裁いたのは、大島部屋所属の22歳・木村勝之介。序二段十九枚目・魁陽龍(浅香山)と序二段十七枚目・大翔宗(追手風)の一番は、大翔宗が立ち合いから鋭い踏み込みですぐに両差しになると、間髪入れずに魁陽龍を土俵際まで追い詰めた。

 このスピーディな動きを予想して、すっと土俵外に避難していた木村勝之介だったが、想定外だったのは寄り倒した大翔宗と魁陽龍の2人がさらに自分の方に近づいてきたこと。これには土俵ぎりぎりで避けようとしていた木村勝之介も、足元を2人の巨体で刈られるような格好になり、土俵の脇の部分から下にずり落ちてしまった。

 それでも自分のことより取組を優先したのがプロ根性。体勢を崩しながらも木村勝之介は右手ですっと軍配を上げて「勝負あり!」の声。館内からは衝突したシーンにどよめきも漏れたが、視聴者からは「かっちゃん危なかった」「立ち直り早かった」「行司さん大丈夫?」といった声が寄せられていた。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)