茨城県民以外には関係のない話かもしれないが、11月13日は「茨城県民の日」だそうだ。1871(明治4)年11月13日に「茨城県」という県名が初めて使われたことにちなみ、1968年に定められたという。さまざまなイベントが行われ、県内の多く…

 茨城県民以外には関係のない話かもしれないが、11月13日は「茨城県民の日」だそうだ。1871(明治4)年11月13日に「茨城県」という県名が初めて使われたことにちなみ、1968年に定められたという。さまざまなイベントが行われ、県内の多くの施設が無料や割引になり、何より県内の公立小中学校、高校が休日になるというから、茨城県民にとってビッグイベントであることは間違いない。

 競馬界で茨城県と言えば、真っ先に美浦トレーニングセンターが思い浮かぶが、実は現役のJRAジョッキーの出身地で最も多いのも茨城県だ。現役のJRAジョッキーは東西合わせて約150人だが、茨城がトップで28人。その最大の理由として、騎手には競馬関係者の子が多いこと=トレセンがある茨城県出身が多いことが挙げられるが、とはいえ2位の滋賀(18人)には大差をつけているので、茨城県には騎手が育ちやすい“何か”があるのかもしれない。

 腕達者が揃っている茨城出身のジョッキーだが、近年は横山和生騎手、横山武史騎手の兄弟の活躍が目立つ。また、兄弟GIジョッキーという括りでは、吉田豊騎手、吉田隼人騎手も同じ。さらには女性ジョッキーのパイオニア・藤田菜七子騎手、オジュウチョウサンとのコンビで知られる石神深一騎手、関西所属では伸び盛りの富田暁騎手、斎藤新騎手も茨城生まれ。実に個性溢れるメンツが揃っている。

 今週のマイルチャンピオンシップ(3歳上・GI・芝1600m)に参戦する茨城県出身ジョッキーで注目したいのは横山和生騎手だ。パートナーのレッドモンレーヴ(牡4、美浦・蛯名正義厩舎)とは4戦連続4回目のコンビ。初コンビの京王杯スプリングCで勝利に導くなど、しっかりと手の内に入れている。春の安田記念は6着だったが、当時の悔しさを糧にして、茨城県民ウイークをGI勝利で締めくくってほしい。