優勝馬にはチャンピオンズCへの優先出走権が与えられるレースだが、舞台となる東京競馬場ダート1600mコースはスタート部分が芝コース。過去10年間で、このレースをステップにチャンピオンズC(ジャパンカップダート含む)に挑んだ馬は【1-2-…

 優勝馬にはチャンピオンズCへの優先出走権が与えられるレースだが、舞台となる東京競馬場ダート1600mコースはスタート部分が芝コース。過去10年間で、このレースをステップにチャンピオンズC(ジャパンカップダート含む)に挑んだ馬は【1-2-0-24】で勝ったのは2013年のベルシャザールのみ。関連性が強いとはいえない。コース適性を重要視したい。また、年齢別では3歳、4歳馬がそれぞれ1勝、5歳が3勝、6歳馬が4勝とキャリア重視の傾向だ。

 ◎ベルダーイメルはグリーンチャンネルC2着馬。未勝利戦を勝ち抜けるまで時間を要した馬だが、初勝利から5戦で4勝を記録したように高い能力を備えている。さすがダートのオープン級は層が厚く、しばらくは苦戦が続いたが今夏のエニフSを58kgで勝利し、前走は60kgを背負って2着を確保。勝った3歳馬は、軽量という以上に強かったがキャリアを積んだ古馬の存在感を示した1戦でもあった。

 〇ドライスタウトは全日本2歳優駿優勝馬で、春のフェブラリーSは2番人気4着。その後、58.5kgでかきつばた記念を2着、テレ玉杯オーバルSで完璧な勝利を納めている。先行力があるので小回りコースでも力を出せるが、東京コースも3戦2勝。芝スタートの1マイルコースに一抹の不安もあるが、今回のメンバー相手に別定57kgで出走できるなら有力だ。

 ▲レッドルゼルは今春のフェブラリーS2着馬。5歳時にはJBCスプリントに勝ち、6歳春のフェブラリーSでは1番人気に支持された強豪だ。ここは海外帰りの1戦となるが、昨年は同様のローテーションで10月の東京盃に勝っている。全9勝を1400m以下で記録しているものの年齢とともにややズブさが見られるようになりフェブラリーSでレモンポップと0.2秒差なら割り引く必要はなさそうだ。

 △タガノビューティーは今春のかしわ記念2着馬。東京マイルコースは【3-2-2-3】と得意にしている舞台だが、武蔵野Sは昨年が6番人気6着で、一昨年が1番人気6着。前走のマイルチャンピオンシップ南部杯は2着イグナイターとは0.2秒差4着。侮れない存在だ。△セキフウはエルムS優勝馬でユニコーンS2着。前走は体重を大きく減らしての出走だったので回復がカギになりそうだ。△ペリエールはユニコーンS優勝の3歳馬。1戦毎に力をつける3歳馬。注目したい。