2019年以来、3年ぶりに京都競馬場で行われる京都ジャンプステークス。京都競馬場の大障害コースの特徴はダートコースのさらに内側に設けられた障害コースと、通称「3段飛び」といわれる独特のバンケット障害(高低差0.8m、長さ15.9m)スピ…

 2019年以来、3年ぶりに京都競馬場で行われる京都ジャンプステークス。京都競馬場の大障害コースの特徴はダートコースのさらに内側に設けられた障害コースと、通称「3段飛び」といわれる独特のバンケット障害(高低差0.8m、長さ15.9m)スピードはもちろんだが、リズムを崩さずに障害をクリアして行く飛越のセンスも問われるコースだ。

 ◎ポルタフォリオは、今春の京都HJ3着馬。この時は大事に乗りすぎた3月の障害オープンとは打って変わって積極的なレース運び。3段飛びバンケットでややバランスを崩すシーンもあったが、無難に障害をクリアし最後は優勝争いに加わっている。約5か月振りの前走はスピードに乗り切れず、見せ場を作ったのみで最後はスタミナ切れとなったが、この時は大型馬の休み明け。今回は上積みが見込める1戦だ。

 〇ダイシンクローバーは春の京都HJ優勝馬で中山GJ3着だから実績は頭一つリードしている。しかし、前走の東京HJは61kgを背負って休み明けとはいえ、後方まま見せ場なくレースを終えてしまった。63kgを背負って雨中の中山GJで健闘した馬なので、この結果には首をかしげるばかりだが、休み明けを使われた上積みはあるはず。改めて期待したい。

 ▲エコロデュエルは阪神JS2番人気。転向2戦目で未勝利戦を大差勝ち。続くオープン戦を危なげなく勝ち上がって障害馬として素質の高さを示している。いきなりの重賞挑戦となった前走はスタート直後こそ行く気を見せたものの思うようなポジションをとれずに後方のまま見せ場なく終わってしまった。やや気難しい面があるようだが、能力は高いはず。レースぶりに注目したい。

 △ナギサは小倉SJ2着馬。平地時代から先行力には定評があった馬だが障害転向後、とくにオープンに上がってからはそれを生かしきる事ができなかった。すんなりと自分の形で行ければしぶとい馬。今回も単騎で逃げられるかどうかがポイントになりそうだ。阪神SJ優勝△エイシンクリック、10歳でも安定したレースを続けている△マイネルヴァッサーも押さえておきたい。