開業15年目の清水久詞調教師が、ローゼライト(牝5、栗東・清水久詞厩舎)でエリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)の“23年ぶりV”を狙う。  清水久詞調教師は浜田光正厩舎の調教助手時代に、98年の桜花賞と秋華賞、00年のエリザ…

 開業15年目の清水久詞調教師が、ローゼライト(牝5、栗東・清水久詞厩舎)でエリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)の“23年ぶりV”を狙う。

 清水久詞調教師は浜田光正厩舎の調教助手時代に、98年の桜花賞と秋華賞、00年のエリザベス女王杯を制したファレノプシスを担当。09年に調教師試験に合格し、同年に開業した。これまでにJRAでGI7勝、重賞23勝を含む398勝を挙げている。また、海外ではメールドグラースで19年のコーフィールドCを制している。

 ローゼライトはここまで28戦4勝。派手さには欠けるものの、使われながらジワジワと力を付けてきた。初勝利に9戦、その後も各クラスを卒業するのに3戦、8戦、5戦を要したが、5歳春を迎えてオープン入り。前走の新潟牝馬Sでは好位から渋太く脚を使い、見せ場たっぷりの3着に食い込んだ。ここはGI初参戦となるので、楽な競馬にはならないだろう。ただ、キズナ産駒は舞台こそ違うが2年前に伏兵ワンツーの実績あり。大穴候補として一票投じる価値はある。

 ローゼライトの父キズナはファレノプシスの半弟。清水久詞調教師にとって縁のある血統で、縁のあるレースを“23年ぶりV”となれば、これ以上ないドラマとなる。