今週の土曜日は、京都競馬場でデイリー杯2歳ステークス(GII・芝1600m)が行われます。  過去10年のデイリー杯2歳Sでは、牡馬が8勝2着8回3着10回と圧倒的な良績を残しています。牝馬は2勝2着2回と劣勢です。  これは牡馬と牝馬…

 今週の土曜日は、京都競馬場でデイリー杯2歳ステークス(GII・芝1600m)が行われます。

 過去10年のデイリー杯2歳Sでは、牡馬が8勝2着8回3着10回と圧倒的な良績を残しています。牝馬は2勝2着2回と劣勢です。

 これは牡馬と牝馬の斤量差による影響が出ているのだと考えられます。この時期の2歳戦では牡馬の定量が56キロに対して牝馬は55キロ。3歳以降は牡馬と牝馬の斤量差が定量ならば2キロとなるのですが、この時期は僅か1キロの差しかありません。

 この事が要因となり牡馬に良績が集中していると考えられます。牝馬は斤量の恩恵が少なく、なかなか好結果を残せていないので注意したいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走牝馬限定戦出走馬(ただし、前走で2着に0秒6以上の差をつけて勝った馬は除く)
[0-0-0-7]複勝率0%
該当馬:フルレゾン
(過去の該当馬:18年ドナウデルタ3番人気5着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。なお13年から19年までは京都開催、20年から22年は阪神開催となっています。

 上位人気が予想されるフルレゾンが該当しました。

 先述したように牝馬は劣勢です。牝馬で上位争いを演じたのは、前走で牡馬混合戦に出走していた馬。もしくは、前走牝馬限定戦でもそのレースで圧倒的なパフォーマンスを見せていた馬に限られます。

 前走で牡馬混合戦での競馬を経験している牝馬は、牡馬の迫力にも負けずに持っている能力を最大限に発揮する事が出来るため、結果を残せていると考えられます。

 一方、前走の牝馬限定戦でハイレベルな走りを見せている牝馬に関しては、能力が相当に高いと考えられ、ポテンシャルの高さを活かす事で牡馬相手でも好走出来ているのでしょう。

 しかし、フルレゾンは前走で2着に大きな差をつけて勝っていません。さらに、そのレースのレベルは高いとは言い難いものがあります。そんな中、今回は牡馬相手の重賞となり、条件が相当厳しい印象です。人気ほどの妙味はなさそうですし、ここは思い切って軽視するのが正解と言えるかもしれません。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。