プロの競輪界で活躍している三重県伊勢市在住の皿屋豊選手(40)=松阪競輪=が、英国で開催された自転車競技のUCIマスターズトラック世界選手権に出場し、40~44歳クラスの2種目で金メダルと銀メダルを獲得した。元伊勢市職員で、ダイエットのた…

 プロの競輪界で活躍している三重県伊勢市在住の皿屋豊選手(40)=松阪競輪=が、英国で開催された自転車競技のUCIマスターズトラック世界選手権に出場し、40~44歳クラスの2種目で金メダルと銀メダルを獲得した。元伊勢市職員で、ダイエットのために20代半ばから乗り始めた自転車の面白さにはまって転身した異色のレーサーだ。

 世界選手権は9月30日~10月7日に開かれた。初参加の皿屋選手は1周250メートルの競技場を全力で3周する男子タイムトライアルに出場し、48・521秒で優勝。2位のオーストラリアの選手とは0・032秒差だった。1対1で先着を争うスプリントにも挑み、決勝で敗れたが準優勝した。

 皿屋選手は今月6日に伊勢市役所を訪れ、元上司でもある鈴木健一市長に結果を報告。「みなさんの応援のおかげです」と感謝を伝えた。鈴木市長は「世界で1位、おめでとう」と快挙をたたえ、「市役所を辞めてこの道に行くと聞いた時に、みんなが『えっ!』と驚いたことを今もよく覚えています。会うたびに勝負の世界で生きる顔つきになっていてすごいと思う。これからも頑張ってください」と激励した。