(静岡・太平洋クラブ御殿場 7262ヤード=パー70) 男子ゴルフの三井住友VISA太平洋マスターズは9日、第1ラウンドがあり、ツアー通算1勝の小鯛竜也と、ともにツアー未勝利の幡地隆寛と大堀裕次郎が4アンダーの66で回り、首位で並んだ。1…

 (静岡・太平洋クラブ御殿場 7262ヤード=パー70)

 男子ゴルフの三井住友VISA太平洋マスターズは9日、第1ラウンドがあり、ツアー通算1勝の小鯛竜也と、ともにツアー未勝利の幡地隆寛と大堀裕次郎が4アンダーの66で回り、首位で並んだ。1打差の4位に今平周吾、宮里優作ら5人がつけた。前週優勝で賞金ランキングトップの中島啓太と、大会連覇を狙う石川遼はともに1アンダーで25位。

■好発進の小鯛 子どもたちに見せたいプロの姿

 プロ17年目の小鯛竜也は、首位3人の中で唯一のノーボギー。「すごく思い通りのプレーができた」。傾斜のある高速グリーンで正確さが光った。4番パー3で5メートルのパットを沈めて一つスコアを伸ばし、7番パー3ではティーショットをピンそばにつけてこの日四つ目のバーディーを奪った。「ちょっとの油断でボギーが出るコース。一打一打集中すれば、すごく良いプレーになる」

 気を引き締めてくれる存在がいる。兵庫県で立ち上げたゴルフスクールの子どもたちだ。スクールを置く施設は自身の練習拠点でもあり、幼稚園児から高校生までの約30人の生徒とパターで勝負したり、質問には自身の経験をもとに答えたり。「僕自身が成績を出さないと、スクールもしっかり続けていけない。頑張ろうというモチベーションの部分で、すごく大きい」

 17歳だった2007年にプロ転向し、17年に初優勝した。以降、優勝争いに絡む機会は少なく、勝つ難しさを長く感じてきた。自身をプロ選手と知らないままの幼い生徒もいる。「成績をしっかり出したら、彼らも少しは『プロになりたいな』と思うかもしれない。身近にいる僕が、そんな姿を見せられたらいいですよね」(平田瑛美)